作成日:R8/01/09

爆弾三勇士の歌

作詞 与謝野鉄幹/作曲 辻順治

廟巷鎮びょうこうちんの敵の陣
れの友隊すでに攻む
折から凍る二月きさらぎ
二十二日の午前五時

命令下る正面に
開け歩兵の突撃路
待ちかねたりと工兵の
れかおくれをとるべきや

中にも進む一組の
江下、北川、作江たち
凛たる心かねてより
思うことこそ一つなれ

我等が上に戴くは
天皇陛下の大御稜威おおみいつ
後ろに負うは国民の
意志に代れる重き任

いざこの時ぞ堂々と
父祖の歴史に鍛えたる
鉄よりかたき「忠勇」の
日本男子をあらわすは

大地を蹴りて走り行く
顔に決死の微笑あり
他の戦友に遺せるも
軽く「さらば」とだ一語

時なきままに点火して
いだき合いたる破壊筒
鉄条網に到り着き
我身もろとも前に投ぐ

轟然おこる爆音に
やがて開ける突撃路
今わが隊は荒海の
うしおの如くに躍り入る

ああ江南の梅ならで
裂けて散る身を花と成し
仁義の軍に捧げたる
国の精華の三勇士

忠魂清き香を伝え
永く天下を励ましむ
壮烈無比の三勇士
光る名誉の三勇士

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