作成日:R7/08/12

欣舞節「干城」

作詞:久田鬼石/作曲:若宮万次郎(「欣舞節」の譜)

金烏きんうは西に傾きて 晩霞ばんかは鎖す城内の
営所に聞ゆる号令の 喇叭らっぱの声は粛々と
響き渡りて厳めしく 条規正しき軍律の
もとに集える武士もののふが 冬はたれて雪に泣き
夏は撲たれて汗にむ 故園にまします両親ふたおや
いかに過ごさせたもうらん 飛ぶによくなき籠の鳥
泳ぐにひれなき網の魚 拝む写真に朧月
待たれよ暫し待てしばし 今ぞ勤むる国の為
我が大君の御為おために 捨つる命は惜むべき
日本刀に村田銃 鍛えに鍛えし五尺の男児
聯隊れんたい旗をば前に立ち 降り来る弾丸飛び越えて
清国兵を斬り倒し 四百余州を蹂躙ふみにじ
偉功てがら砲煙けむりの中に立て アラビヤ駒に跨りて
金鵄きんしの勲章胸にさげ 意気揚々と歓迎の
拍手の内に帰らなん 故郷の錦ぞ勇ましし

欣舞 々々 々々 愉快 々々

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