作詞 添田唖蝉坊/作曲 不詳(「鴨緑江節」の譜)
鳥ならば とんで行きたいあの家の屋根に
木の実かやの実 アノ 食べてでも
こがれて泣く声ョ 聞かせたらョ
よもや マタ 見すてはなされまい チョイチョイ
月おちて 烏が啼いたよ帰さにゃならぬ
帰しともない アノ 帰さりょか
というて帰さにゃョ 首尾わるしョ
帰したら マタ いつまた逢えるやら チョイチョイ
山城の 宇治は茶どころまた唄どころ
青葉がくれの アノ 乙女子が
赤いたすきをョ 綾どりてョ
声も マタ 妙なる唄のふし チョイチョイ
今日もまた 君に淡路の島影を
遠く眺むる コノ 胸のうち
泣いて明石のョ 浦千鳥ョ
せめて マタ 夢路に通えかし チョイチョイ
舞扇 かざす舞妓に アノ 花が散る
可愛い笑くぼに アノ 花が散る
ひらりひらりとョ 花が散るョ
酒に マタ 花ちる花むしろ チョイチョイ
一抱え あっても柳はやっぱり柳
デブといわれても ソンナニ ふくれるな
女房よく聞けョ これ女房ョ
女房 マタ お前も柳腰 チョイチョイ
花が咲く 花が咲く咲く アノ 花が咲く
貧乏人に面あての アノ 花が咲く
花が咲いたとてョ おれたちのョ
腹が マタ ふくれるわけじゃない チョイチョイ
東京に 坂があるある アノ 坂がある
神楽坂やら アノ 九段坂
坂があるのでョ どうかこうかョ
食ってる マタ 生きてる立ン坊 チョイチョイ
食い物で 一番甘いのは アノ 甘納豆
金平糖キャラメル アノ 有平糖
わるく甘いのはョ サッカリンョ
嬶に マタ 甘いのはサイノロジー チョイチョイ
蝶々が 娘島田に蝶々がとまる
とまる筈だよ アリャ 花じゃもの
娘十七ョ 花ざかりョ
つれて マタ 逃げ頃だまし頃 チョイチョイ
逢いたかんべ 行きたかんべよ顔見たかんべ
逢うて話がして見たかんべ
家へ知れたらョ やかましいかんべ
それに マタ 世間へわるかんべ チョイチョイ